投資家キャシー・ウッド氏は、トランプ次期米大統領の返り咲きによって、これまで当局の方針によって阻まれてきた未公開企業の買収が相次ぐだろうとインタビューで語った。また暗号資産(仮想通貨)に対する強気な見方もあらためて示した。

アーク・インベストメント・マネジメントの創業者であるウッド氏は、米連邦取引委員会(FTC)の変化で、企業の潜在的な合併・買収(M&A)需要が解き放たれるとし、ベンチャーキャピタリストにとって「流動性のイベント」が生み出されると予想した。

ブルームバーグテレビジョンとのインタビューでウッド氏は「M&AはこれまでFTCに妨げられてきたが、そうした状況は変わるだろう」と指摘。「戦略的な買い手がこうした革新的な企業に買収案を提示することで、最終的に価格発見が得られる。実際にどれだけの価値があるのか分かるだろう」と語った。

キャシー・ウッド氏がブルームバーグテレビジョンで語る

ウッド氏(69)はビットコインについて、2030年までに100万ドルを超える可能性があると述べ、強気な姿勢をあらためて表明。ビットコインは今年、急上昇して一時10万8000ドルを突破した。次期政権下で規制が緩和されれば、供給上限が2100万BTCに定められたビットコインについて需給の力学に支えられた成長が加速するだろう述べた。

「ビットコインは金よりもさらに貴重になりつつある」とした上で、金とビットコインの違いについて、「金は価格が上昇すると生産量が増え、供給拡大のペースが上がる。ビットコインはそうなり得ない」との見方を示した。

原題:Cathie Wood Predicts a Wave of Startup M&A After Trump Election(抜粋)

--取材協力:Scarlet Fu.

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