暗号資産(仮想通貨)業界で名をはせたジェド・マケーレブ氏の宇宙スタートアップ、バスト・スペースは、国際宇宙ステーション(ISS)に民間宇宙飛行士を届けるミッションでスペースXと契約した。

19日に発表された同契約は、民間宇宙飛行士のISS派遣を推進するNASAのプログラムにバストが選ばれることが条件。NASAの同プログラムは、各企業が宇宙ステーションの運用コストや課題について理解を深めるのが狙い。ISSは2030年に退役が予定されている。

バストは、ISSの後継となる民間宇宙ステーションの開発を目指す数多くの企業の一つ。NASAのプログラムに選ばれた場合に、バストはスペースXのロケット「ファルコン9」と宇宙船「ドラゴン」を使うとしている。

バストと競合するアクシオム・スペースは、同じくスペースXのロケットを使ったISSへの民間派遣ミッションをすでに3回行っており、25年に4回目を計画している。

ISSの後継ステーションの開発では、バストはジェフ・ベゾス氏が率いるブルー・オリジンとも競合しており、NASAのプログラムに採用されれば大きな一歩となる。

バストは10月、地球低軌道上のハブ「ヘブン2」の計画を発表した。NASAはISS後継ステーションの最終候補を26年に選ぶ予定。

原題:SpaceX, Vast Ink Deal for Astronaut Trips to Space Station(抜粋)

--取材協力:Loren Grush.

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