韓国の尹錫悦大統領が宣布し、その後短時間で解除に追い込まれた「非常戒厳」は違法だとして、野党が内乱罪で国会に提出した大統領の弾劾訴追案を巡り、与党「国民の力」は反対票を投じ、可決を阻止する方針だ。弾劾案の採決は7日に実施される可能性がある。

国民の力の韓東勲代表は5日、弾劾案が可決されないよう努力すると表明。3日夜に非常戒厳を宣布した尹氏には離党を求めた。

尹大統領の非常戒厳解除を求める決議案には、国民の力からも賛成票を投じる議員が出たが、弾劾案の採決では与党所属議員が支持に回る可能性が相対的に低いことを韓代表の発言は示唆している。

金龍顕国防相

尹大統領は5日、金龍顕国防相の辞任を受け入れ、後任に駐サウジアラビア大使を務めていた崔秉赫氏を指名した。金国防相は非常戒厳の解除を求める決議案の採決のため議員が集まっていた国会に軍を派遣するよう命じたと報じられていた。

野党側は尹、金両氏の弾劾訴追案を国会に提出済み。金国防相は4日に辞意を表明していた。

革新系最大野党「共に民主党」の関係者は尹大統領の弾劾案採決について7日の実施を目指すと説明。尹氏は非常戒厳の解除を発表して以降、沈黙を守っている。

国会での報告後24時間以降、72時間以内に弾劾案の採決が行われる。3分の2以上の賛成で可決され、野党側は200票の獲得が求められる。与党議員数人が賛成票を投じる必要がある。

原題:South Korea’s Ruling Party Looking to Vote Against Impeachment(抜粋)

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