サンフランシスコ市長に当選したダニエル・ルーリー氏の政権移行チームにオープンAIの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のサム・アルトマン氏が加わった。政治経験がないルーリー氏は、影響力のある地元リーダーらを活用して市の官僚機構を統率することを狙う。

アルトマン氏は10人で構成される政権移行チームで最も注目されるメンバー。ツイッター(現X)の最高財務責任者(CFO)だったネッド・シーガル氏や、市の消防・警察トップ経験者、同市の民主党議長も含まれる。シーガル氏はルーリー陣営の共同責任者を務めた。

ダニエル・ルーリー次期サンフランシスコ市長

ルーリー氏は「これらの素晴らしいリーダーはいずれも現状を打破して結果を出した経験を持つ」と説明した。

アルトマン氏は声明で、「ルーリー氏が新たな役割を担うのに伴い、私が愛する街であり、オープンAI誕生の地でもあるこの街が新しい章を始めるのを支援できることを非常にうれしく思う」と述べた。

オープンAIがけん引する人工知能(AI)ブームは、新型コロナウイルス禍で落ち込んだサンフランシスコ経済に新たな活気をもたらした。サンフランシスコ市によると、同市はAI関連の求人件数が全米の都市でトップであり、AI企業のオフィススペースも拡大している。

リーバイ・ストラウス創業家の相続人であるルーリー氏(47)は800万ドル(約12億3500万円)強の自己資金を投じ、ホームレス対策や薬物問題により厳しい姿勢で臨むことを公約に掲げて選挙戦に臨み、現職のロンドン・ブリード氏を破った。

ホームレスや生活の質を巡る問題への市民の不満を追い風にしたルーリー氏の当選は同市のコロナ禍からの回復の遅さを浮き彫りにしている。在宅勤務の普及で空室となった中心部のオフィスビルは新たなテナントが見つからず、麻薬売買による治安悪化やホームレス問題で多くの住民は不安を感じている。

ルーリー氏は非効率的な官僚主義を排し、就任初日に合成麻薬「フェンタニル」まん延に対する緊急事態宣言を発令することを公約している。

原題:Sam Altman Joins Transition Team for New San Francisco Mayor (1)(抜粋)

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