ロサンゼルスのダウンタウンにある高層ビル「バンク・オブ・アメリカ(BofA)プラザ」の価値は69%下落した。米ビジネス街のオフィスの苦境があらためて示された。

55階建てのBofAプラザの評価額は1億8890万ドル(約290億円)と、10年前の6億500万ドルから下落。同物件の商業用不動産担保証券(CMBS)ローンに関する先週の届け出で明らかになった。

同ビルはカナダの投資運用会社ブルックフィールド・アセット・マネジメントの関連会社が所有。資産運用会社キャピタル・グループの本社が入居する。

コロナ禍後の空室率上昇と借り入れコスト急伸のダブルショックを受け、米オフィスの価値は急落。MSCIによると、米国の中心業務地区(CBD)のオフィスの価値は2022年3月から9月に約53%下落した。

CBREグループによれば、最も大きな打撃を受けたエリアの一つであるロサンゼルスのダウンタウンのオフィス稼働率は、7-9月(第3四半期)に約38%だった。ブルームバーグ集計のデータによると、米オフィスCMBSの延滞率は10月に9.3%と、前年同月の5.7%から上昇した。

原題:Brookfield’s BofA Tower Sees 69% Decline in Appraised Value (1)(抜粋)

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