フランス政府は前内閣の財政見通しの誤りが赤字の抑制努力を妨げたことを踏まえ、9月に発足したバルニエ内閣の下で、外部エコノミストの協力を得て改善を図る。

専門家グループは14日の初会合では、ますます不安定な状況に予測を適合させ、財政運営の透明性を高める方法を検討する。12月半ばに検証結果と提言を政府に報告する。

フランスの財政赤字削減計画は、経済・財務省の税収予測が楽観的過ぎたことが主に影響し、今年軌道から外れた。プラスの経済成長が続いているが、国家財政を支える重要な個人消費と投資の長期的弱さが覆い隠された。

フランスの財政赤字は2024年に国内総生産(GDP)比6.1%に達すると予想されており、当初の予算計画の4.4%を大きく上回る。こうした悪化は、今夏の国民議会(下院)選挙後の政治不安と相まって、投資家の信頼を損ない、欧州の他の主要国との比較でフランス国債のリスクプレミアムを押し上げた。

原題:France Turns to Economists to Improve Forecasting After Errors(抜粋)

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