(ブルームバーグ):10月の米ミシガン大学消費者マインド指数(確報値)は6カ月ぶりの高水準となった。借り入れコストの低下などを背景に、購買環境に関する家計の見通しが明るくなったことが寄与した。

耐久財の購入環境を示す指標は4か月ぶりの高水準。半数以上が向こう1年にさらなる金利引き下げを見込んでいると回答した。今後も個人消費が堅調で、経済を下支えすることを示唆している。
さらに、世帯収入に関する見通しは6月以来の水準に上昇。労働市場についても楽観的な見方が強まった。
ミシガン大の消費者調査ディレクター、ジョアン・シュー氏は「住宅、耐久消費財、自動車の購入環境における足かせとして、自発的に高金利を挙げた割合は、いずれも低下した」と指摘。
一方で、低所得者層は所得がより高い層と比べて収入増加の見通しが低いことが、引き続き示された。
約2週間後に迫った米大統領選挙も見通しに影響を与えている。今回の調査では、共和党および無党派層の有権者の間でセンチメントが4月以来の水準に上昇する一方、民主党有権者のセンチメントはやや低下した。
共和党員の間でトランプ前大統領が返り咲くとの自信が増していることを反映した可能性がある。調査対象者のうち、民主党候補のハリス副大統領が勝利すると予想した割合はより少なかった。
現況指数は64.9に上昇し、4か月ぶりの高水準。期待指数は小幅低下した。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Consumer Sentiment Rises to Six-Month High on Rate Relief(抜粋)
(第2段落以降を追加して更新します)
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2024 Bloomberg L.P.