(ブルームバーグ):人工知能(AI)関連スタートアップのZipHQは、資金調達ラウンドで投資家から1億9000万ドル(約287億円)を集めた。同社の市場価値は22億ドルと評価された。
この調達ラウンドは新規投資家のBONDが主導し、DSTグローバル、Yコンビネーター、CRVなどの企業が参加。ZIPの新たな評価額は、昨年の15億ドルを大きく上回った。

Zipは企業の購買管理を支援するソフトウエア開発を手掛ける。共同創業者のルジュール・ザパルデ氏とルー・チェン氏は、共に民泊仲介の米エアビーアンドビーでの勤務を経て同社を創設した。
ザパルデ氏はインタビューで、「ビジネスは単独では成り立たず、いずれの企業もサプライヤーにますます依存するようになっている」と語った。
Zipは今回の資金調達で得た資金をエンジニアリングと研究開発(R&D)に投じる予定。これには、新たなAI搭載ツールをより迅速に開発するための社内ラボ設立も含まれる。
同社は最近ロンドンにオフィスを開設。欧州と中東、アジアでの事業拡大も計画している。
Zipによれば、同社の顧客にはスノーフレークやオープンAI、レディット、データブリックスなどが名を連ねている。
原題:Business Software Startup Zip Is Valued at $2.2 Billion (1)(抜粋)
--取材協力:Katie Roof.
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