17日の米株式市場時間外取引で旅行予約サイトの米エクスペディア・グループが急伸した。ライドシェア大手のウーバー・テクノロジーズがエクスペディアへの買収提案を検討しているとの英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)の報道が材料視された。

時間外取引でエクスペディア株は一時9.3%高を付けた。FTによると、外部からエクスペディア買収のアイデアを持ちかけられ、ウーバーはここ数カ月の間にアドバイザーに相談し、取引が可能かどうかなどを検討した。エクスペディアは正式なアプローチは受けておらず、現在、両社の協議は行われていないという。

16日の通常取引終値に基づくエクスペディアの時価総額約200億ドル(約3兆円)。ウーバーは1720億ドル。

ウーバーは以前から、旅行を計画する人や消費者がさまざまなサービスを予約できる「スーパーアプリ」を目指す意向を表明していた。エクスペディアを買収すれば、航空券やホテル、レンタカーの予約サービスでトップの地位を得られるが、同時に予測が難しい米旅行市場にさらに深く関わることになる。FT報道を受け、時間外取引でウーバー株は約3%下げ、取引に対する投資家の懸念が浮き彫りになった。

エクスペディアとウーバーの担当者はいずれもブルームバーグに対しコメントを控えた。

原題:Expedia Shares Gain on Report That Uber Explored Making a Bid(抜粋)

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