(ブルームバーグ):モルガン・スタンレーの7-9月(第3四半期)は、トレーディング収入と投資銀行業務の手数料収入が予想を上回り、32%の増益となった。
16日の決算発表によると、第3四半期のトレーディング収入は前年同期比13%増。同四半期の市場業務は業界全体で好調だった。投資銀行業務の手数料収入の着実な回復も業界全体に恩恵をもたらした。
モルガン・スタンレーのウェルスマネジメント部門収入は72億7000万ドル(約1兆1000億円)とアナリスト予想を上回った。資産は640億ドルの純流入。手数料を生む資産の増加で税引き前利益率は28%に上昇した。
シャロン・イェシャヤ最高財務責任者(CFO)はインタビューで「建設的な環境の中で際立った四半期だった」と述べた。「まだ始まったばかりであり、資本市場は強くなる一方だろう。良い四半期だがピークではない」と付け加えた。

テッド・ピック最高経営責任者(CEO)は、投資銀行業務は数年間のサイクルの転換期にあり、手数料が回復すれば同社にとって好機となるだろうと述べている。全社の運用資産10兆ドルという目標に向けて前進する中で同社はウェルスマネジメント部門の利益率上昇も約束している。
第3四半期の債券トレーディング収入は20億ドルで、予想の18億5000万ドルを上回った。株式トレーディング収入は30億5000万ドルに増え、こちらもアナリスト予想を上回った。
M&A(企業の合併・買収)助言手数料は5億4600万ドル、予想は5億2500万ドルだった。株式引き受け手数料収入は、新規株式公開や株式売り出しの再開で3億6200万ドルに増えた。
投資管理および富裕層向け事業を合わせた預かり資産は7兆6000億ドル。
モルガン・スタンレーの経営陣は年初に、利益率目標達成について慎重なトーンで発言していた。イェシャヤCFOは「年初の時点での議論では何が起こるか分からなかった」と述べた。投資家は手数料収入につながる資産を集める同社の能力に注目すべきだとし、純金利収入の動向よりはるかに影響が大きいと指摘した。
モルガン・スタンレーの「価値提案」はウェルス・アドバイザリー事業にあると述べ、「持続的で持続可能な成長を達成しており、今後の見通しも極めて明るい」と語った。
その他の決算内容は以下の通り。
- 収入は154億ドル、予想の約143億ドルを上回った
- ウェルスマネジメント事業の税引き前利益率は28.3%
- 1株当たり利益は1.88ドル
原題:Morgan Stanley Joins Wall Street’s Trading, Banking Windfall (1)(抜粋)
(最終段落に利益率を追加します)
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