(ブルームバーグ):11日の東京株式相場は上昇。市場予想を上回る業績計画を発表したカジュアル衣料品大手のファーストリテイリングが買われ、最近の国内金利上昇を背景に銀行や保険など金融株も高い。
三菱UFJフィナンシャル・グループがTOPIXの上昇に最も貢献。指数を構成する2127銘柄のうち1001銘柄が上昇し、953銘柄が下落。保険と銀行が業種別指数の上昇率1、2位を占める。
ただ、中東情勢の緊迫化への懸念から相場の上値は限られている。イスラエルは10日夜に安全保障閣議を開き、イランに対する報復措置について協議した。
市場関係者の見方
東洋証券の大塚竜太ストラテジスト
- これから始まる3月期企業の決算を見てから売り買いしたいという話になりやすい。相場に方向感が出ない中、個別決算への反応が中心
- イオンに続きセブン&アイ・ホールディングスの決算も弱く、消費に強さが見られない。物価高の影響が出てきているのではないか
インサイト
- 東証33業種中16業種が上昇。保険が上昇率1位、食品が下落率1位
- MSCIアジア太平洋指数は0.3%上昇
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