ゴールドマン・サックス・グループのトレーダーのメモによると、ヘッジファンドは8日に過去最高額の中国株を売却した。トレーダーが大型休暇から戻った8日には大規模な追加景気刺激策の発表がなかった。

10日付のメモによると「ヘッジファンドはロングポジションを解消しただけでなく、ショートポジションを追加」した。ロングからの売りがショートの2倍だったという。

ヘッジファンドによる過去最大規模の1日当たりの資金引き揚げにより、8日の市場では変動性が高まった。国家発展改革委員会(発改委)がより大規模な景気刺激策を求める市場の期待に応えられなかったことが、中国本土および香港市場での乱高下と記録的な売買高につながった。

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本土株のCSI300指数は8日に11%上昇して始まったが、5.9%高で取引を終えた。香港では指標のハンセン指数が9.4%下落した。ゴールドマンのメモによると、ヘッジファンドの売り注文の4分の3は人民元建てのA株で、残りは香港上場株だった。

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トレーダーは今、12日に予定されている財政省の記者会見を待っている。

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原題:Hedge Funds Sold Record Chinese Stocks on Tuesday, Goldman Says(抜粋)

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