アルファベット傘下のグーグルは、自社データセンターのエネルギー源として原子力発電を活用する可能性を巡り、米国内外の電力会社と協議している。人工知能(AI)ブームを支えるために原子力エネルギーを活用することへの関心の高まりを裏付ける動きだ。

グーグルのデータセンターエネルギー部門グローバル責任者アマンダ・ピーターソン・コリオ氏は「米国や規制が厳しく直接的に電力を購入できない市場において、われわれは電力会社や発電事業者と協力し、原子力もその一つになるであろうこれらの新しい技術を電力網に導入する方法を模索している」と指摘。日本などの国々で原子力エネルギーを使用する可能性を排除しなかった。

マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムなど他のテクノロジー大手は、データセンターでの急増する電力需要を満たすために、安定的かつ低炭素の電力源として原子力エネルギーにすでに資金を投じており、化石燃料への依存を減らして二酸化炭素(CO2)排出量を削減しようとしている。

マイクロソフトは再稼働が計画されているペンシルベニア州のスリーマイル島原子力発電所から電力を購入することで合意しているほか、アマゾンは最近、同州で原発を動力源とするデータセンターを取得した。

コリオ氏は、グーグルにとって途切れることのないエネルギーを24時間態勢で確保することは「長期的な成長を考える上で極めて重要だ」とした。

原題:Google Talks to Utilities About Nuclear Power for Data Centers(抜粋)

--取材協力:Stephen Stapczynski.

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