米オープンAIはアルトマン最高経営責任者(CEO)への7%株式付与と営利目的企業への転換を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

株式付与が決まれば、アルトマン氏は初めてオープンAIの株主になる。

非公開情報を理由に関係者が匿名で語ったところでは、オープンAIは利益追求と社会貢献の両方を目指す「パブリック・ベネフィット・コーポレーション」への転換を検討中という。関係者の1人によると、営利目的企業への転換を巡る議論は継続中で、日程も決まっていない。

オープンAIの広報担当者は発表資料で、同社は引き続き「全ての人々の利益となる人工知能(AI)の構築に集中している。非営利事業は当社のミッションの中核であり、今後も存続する」と説明した。

オープンAIは経営幹部が流出する中で、再編を検討している。ミラ・ムラティ最高技術責任者(CTO)は25日、同社を退社する意向を表明した。

ミラ・ムラティ氏

ムラティ氏は「自分の探究のための時間と空間を作るために離れることにした」とXに投稿。業務の円滑な引き継ぎに尽力すると付け加えた。

昨年11月にアルトマン氏が同社を一時退社した際、ムラティ氏は暫定CEOに就任。それ以降のムラティ氏はアルトマン氏がCEOに復帰した後もオープンAIの中心的位置にいた。

ムラティ氏の投稿を受けてアルトマン氏は、オープンAIの功績にムラティ氏が与えた貢献に「計り知れない感謝の気持ち」を表したいと投稿。「オープンAIとわれわれのミッション、われわれ全員個人にとってミラが意味するものは表現できないほどだ」と記した。アルトマン氏はまた、近く会社の移行プランについて詳しい情報を従業員と共有する意向だとした。

ムラティ氏の代理人は投稿以上のコメントは差し控えた。

オープンAIは営利目的企業への転換を検討していると関係者語る

原題:OpenAI Discusses Giving Altman 7% Stake in For-Profit Transition、OpenAI CTO Mira Murati Says She Will Leave the Company (2)、OpenAI Considers Transition to For-Profit Model; CTO Exits(抜粋)

(オープンAIのコメントなどを追加して更新します)

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