(ブルームバーグ):英国経済は昨年のリセッション(景気後退)から着実なペースで回復している。スターマー首相が目指す成長拡大と公的財政の修復に向け、経済は底堅さを示した。
政府統計局(ONS)が15日発表した4-6月(第2四半期)の国内総生産(GDP)は前期比0.6%増と、エコノミスト予想に一致。政府支出とサービス部門の好調さが寄与した。第1四半期は同0.7%増だった。
スターマー政権は主要7カ国(G7)諸国で最速の成長ペースを目標に掲げており、日本や米国を確実に追っている。
英国の物価・賃金圧力は引き続き緩和しており、総合インフレ率はイングランド銀行(英中央銀行)の目標値である2%に近い。英中銀は今月利下げに踏み切ったが、当局者はインフレ退治を完了するまでは景気抑制的な政策を維持する方針を示唆している。
PwCのエコノミスト、ジェイク・フィニー氏は「実質的な賃金の伸びや英中銀による緩和開始を踏まえれば、2024年下期も好調だと期待できる根拠は十分ある」と述べた上で、「しかしながら、政府がその野心的な目標を達成するのはまだ先だ」と続けた。

原題:UK Economy Maintains Solid Recovery as Services Aid Growth (1)
(抜粋)
--取材協力:Eleanor Thornber.
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