アメリカのバイデン政権は、イスラエルによるガザ地区での軍事行動について検証した報告書をまとめました。アメリカから提供された武器を国際人道法に違反して使用した疑いがあるとの見解を示しています。
アメリカのバイデン政権は10日、イスラエルがガザ地区でアメリカから提供された武器を国際人道法を守って使用しているか検証した報告書をまとめ、議会に提出しました。
その中ではガザ地区で多くの民間人の犠牲者が出ていることについて、イスラエルが民間人保護に十分な対策をとっているか「重大な疑問が生じている」と指摘。“アメリカが提供した武器が国際人道法に違反して使われた疑いがある”との見方を示しました。
一方で、“武器が違反して使用された状況を検証するための十分な情報が得られなかった”として、イスラエルが国際法に違反したと結論付けることは見送りました。
バイデン政権は2月に、アメリカから武器の提供を受けている国に対して国際法を順守して使用していることを保証するよう求める覚書を公表。イスラエルは3月に国際法を順守しているとする書面を提出していました。

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