軍事クーデター後に拘束されたミャンマー民主化の指導者・アウン・サン・スー・チー氏が、収監先の刑務所から移送されたことが分かりました。ただ、移送先などの詳細は明らかになっておらず、様々な憶測が広がっています。
関係者によりますと、ミャンマーの首都ネピドーにある刑務所で収監されているスー・チー氏は16日までに、外部に移送されたということです。
イギリスのBBCビルマ語版は、軍の報道官の話として「スー・チー氏だけでなく高齢の受刑者や医療が必要な受刑者などを猛暑から保護するための措置だ」と伝えています。
移送先などの詳細については明らかにされていません。
一部の現地メディアは、スー・チー氏の健康状態が悪化しているとしていますが、一方で、17日のミャンマー暦の新年に合わせた恩赦との関連を指摘する見方もあり、憶測が広がっています。
78歳になるスー・チー氏は、3年前のクーデター後に拘束され、合わせて33年の刑期を言い渡されましたが、去年8月の恩赦で刑期は27年に短縮されていました。

アメリカが半導体に関連する分野で差別的措置の疑い 中国政府調査へ 米中貿易協議前に早くも前哨戦