国連の北朝鮮制裁委員会・専門家パネルの任期延長案が否決されたことをうけ、アメリカの国連大使が今月中旬に対応を協議するため、韓国と日本を訪問する方向で調整していることがJNNの取材で分かりました。

国連安保理では先月28日、北朝鮮への制裁決議の履行状況を調べる専門家パネルの任期を延長する決議案が、ロシアの拒否権行使により否決されました。

これをうけ、アメリカのトーマスグリーンフィールド国連大使は、今月14日から対応を協議するため韓国を訪問する方向で調整していることが外交関係者への取材で分かりました。

大使は15日に韓国の尹錫悦大統領と面会し、16日からは東京を訪れるということです。

今月末に任期が迫る専門家パネルが廃止されれば、核・ミサイル開発を進める北朝鮮への監視が弱まるおそれがあり、国連大使の日韓訪問によって打開策を見出せるのか、注目されます。