パレスチナ自治区ガザで食料支援の活動をしていた団体職員7人が、イスラエル軍による攻撃を受け、死亡しました。ネタニヤフ首相は「戦争ではこういったことは起こりうる」などと述べています。

食料支援団体「ワールド・セントラル・キッチン」は2日、ガザで食料支援に臨んでいた職員7人がイスラエル軍による空爆を受けて死亡したと発表しました。

7人は、ガザに海上輸送された食料を中部デールバラハの倉庫に降ろした後、3台の車両に分かれて非戦闘地区を走行中に攻撃の被害にあったということです。

団体は声明のなかで、活動に際してイスラエル軍と事前に調整していたことや、車両には団体のロゴが描かれていたことを明かしています。

7人の性別は分かっていませんが、3人のイギリス人のほか、オーストラリア人やポーランド人などが含まれているということです。

イスラエルのネタニヤフ首相はビデオ声明を出し、「悲劇だ」とした一方、「戦争ではこういったことは起きうる」などと述べました。

ネタニヤフ氏は再発防止に努めるとしていますが、イスラエルによる非戦闘員への度重なる攻撃に対して、国際社会から非難の声が相次いでいます。

アメリカ カービー大統領補佐官
「ワールド・セントラル・キッチンの民間人道支援活動家たちが死亡したイスラエル軍の攻撃について激しく憤っています」

アメリカ政府のカービー大統領補佐官は攻撃をこのように非難するとともに、詳しい調査と説明を求めました。