アメリカ・ニューヨークで、世界最大規模のハロウィーンパレードが行われました。仮装した人々が街を埋め尽くす中、“今年ならでは”の異変が。

毎年、5万を超える人が仮装して参加するニューヨークのハロウィーンパレード。思い思いの仮装をした人が賑やかに集まり、夜のマンハッタンを練り歩きました。

「1年で最高の日だよ!」
「私は歯医者!恐ろしい目に遭うわよ!」
「ハッピー・ハロウィーン!ニューヨークから生でお届けします!!」

多くの人が楽しむアメリカの一大行事・ハロウィーンですが、“今年ならでは”のある異変が起きているといいます。

記者
「ハロウィーンに欠かせない仮装グッズですが、どれも中国産です」

こちらのピエロのおばけも「メイド・イン・チャイナ」=「中国製」との表記が。

ニューヨークでおよそ30年にわたり、ハロウィーングッズを扱うこちらのお店は店内の商品の9割が中国製だといいます。

ハロウィーングッズ専門店 オーナー
「関税は本当に怖い。関税の話を聞いた時、同業者はみんなパニック状態だったよ。商品のほとんどが中国製なので、ハロウィーン業界は特に影響を受けます」

トランプ政権は中国からの大半の輸入品に30%の追加関税を課していて、店は子供用のコスチュームを中心に10から15%ほど値上げせざるを得なかったといいます。

グッズを購入しに訪れた客は――
「子供のためなら、関税なんて関係ないさ。けれど、値段を見てみようと思ってるよ。高すぎるなら、手作りしようと思って」
「今年は仮装しないと思う。全部トランプのせいだ」
「まったくだよ。ただ現実から逃れて、楽しみたいだけなのに」

おととい行われた米中首脳会談で中国からの輸入品への関税率が10%下がる見通しとなりましたが、トランプ氏が仕掛けた"関税戦争"の影響は祭りの後も続くのでしょうか。