
一方、南アルプス市の旧南湖村では地震で釜無川の堤防が決壊。応急工事で対応したものの、2週間後の雨で堤防が再び決壊し、家屋47棟が流され、280棟以上が床上浸水したと旧甲西町誌に記されています。
甲府地方気象台 防災管理官 勝田豊さん:
今年も台風が接近して各地で甚大な被害が多発しておりますけれども昔に比べて、近年やはり大雨の降る頻度が増えております。

近年の雨は過去と比べて、地球温暖化などを背景に激甚化。
全国で1時間に80mm以上の猛烈な雨の発生回数は40年前と比べて、約2倍に増加しています。
政府は今年、梅雨の時期に全国的に被害をもたらした大雨について、道路などの復旧作業に対し国の補助率を引き上げる「激甚災害」に指定するなど雨の激しさは増しています。
また、地震の後は地盤が緩みやすいことから気象庁などは震度5強以上を観測した地域では、その後の大雨警報や注意報、土砂災害警戒情報などを出す基準を引き下げ、早めに発表するようにしています。
甲府地方気象台 防災管理官 勝田豊さん:
大きな地震が発生した後、かなり皆さん、不安になると思われますけれどもそういう時にも大雨となる可能性があります。地震に加えて気象情報、大雨の警報、注意報や気象庁が発表する防災気象情報をご覧になって注意いただければいいかなと考えます。