そして自身の経験を活かし患者に寄り添った診療を目指し動き出しました。

4歳の時に生活習慣とは関係なく、原因不明の1型糖尿病になった山梨大学医学部附属病院の安徳愛梨医師。

成人してからも小児科に通っていた自身の経験を踏まえ2019年、小児科から内科へスムーズに転科できる専門外来を病院内に開設しました。

この他にも患者に寄り添った診療ができるよう工夫しています。

「この調子でお薬を続けながら頑張っていただけるとよいかなと思っております」
「ありがとうございます」


安徳医師:
私の強みというか患者さんの生活をしっかり考えてしっかりやっていきたいところだと考えています。

4月は1型糖尿病の患者らを対象に講演会を開きました。


最新治療を紹介する一方、同じ患者としてインスリン投与に毎月数万円の費用がかかる苦労や、血糖コントロールを怠ると失明や透析などの合併症につながりかねない怖さを分かち合います。

講演会で医師としてではなく患者の立場で語る 安徳医師


安徳医師:
毎日、血糖測ったりインスリンを打ったり大変だと思う。糖尿病患者の中で1型は少数派で言われない差別を受けたり、自分を責めたり苦しい思いをしている方はたくさんいらっしゃると思います。マイナスイメージと戦う仲間なのかなと思っています。


患者さん:
自分の経験を話して頂ける方が身近にいるのはとても心強い。
これから血糖コントロールはなかなか難しいけれど頑張っていきたい。

医師として患者としてこれからも病気と向き合います。


安徳医師:
日々のコントロールを頑張って、可能な限り合併症なくいられるようにお互いに頑張っていきましょう。