順子さんは東京が近くなった分、デザイナーなどが現場を直接訪れることが増え、仕事に良い影響を与えていると感じています。

順子さん:
一度でも顔を合わせて仕事をさせていただくのと、全然合わずに電話だけで仕事をするのではやっぱり思い入れというか全然違ってきますよね。

「おはようございます」
近所の住民と笑顔で挨拶を坂戸さん夫妻。

地域の人たちも会社ごと移住してきて活気が戻ったと歓迎しています。

工場の元の持ち主:
新しい人が入ってもらって縫製工場でしょ、こんなに嬉しいことはない。良かったですよ良い人に買ってもらって。

地元の人と一緒に取り組む仕事も始まっています。

順子さん:
上野原在住のデザイナーさんのオリジナルのシャツを作っています。

会社ごと移住したことで好循環が生まれ、新たな発想も膨らんでいます。

坂戸順子さん:
オリジナル制作に取り組んでいきたいというのがある、そのオリジナルも地元に根付いた素材を一部使ったり。

坂戸幸雄さん:
どこかデパートに期間限定店を出店させてもらって、私たちが作った洋服を直接お客様にお届けしたいという思いがある。

上野原市に生まれた縫製工場。
ファッションを通し地域に根差した新しい価値を創っていきます。