
武藤裕美記者:
時刻はまもなく午前10時です。早くも店舗の入り口の前には、開店を待つ人たちがずらりと並んでいます。

開店と同時に次々と客が入店していきます。

岡島百貨店 雨宮潔社長:
おはようございます。いらっしゃいませ。

浅川博仁記者:
お昼を前にして、地下の食品店は多くの人で賑わっています。

訪れた客は:
もう最後なので、いっぱい買って、冷凍して取っておいて少しづつ食べようかなと。

行列ができる賑わいを見せたのはパンの専門店です。県内唯一の出店ですが、14日で営業を終えるため多くの客が詰め掛けました。

同じく14日で営業が終了する和菓子店では…

岡島従業員:お久しぶり~、元気だった?
女性:うん、どうにかね。もう(辞めてから)10年になる。
岡島従業員:もうそんなになる⁈ 辞めてから。
女性:懐かしくてね。

岡島の従業員と久しぶりに再開したのは、72歳の森やよいさんです。
森さんはこの和菓子店の元従業員で、15年以上ここで働いていました。


和菓子店の元従業員 森やよいさん:
最後だから見たくて来ました。頑張って必死になってやった覚えがあります。なくなっちゃうから寂しい。

それぞれのフロアで、従業員と客の温かいやりとりが見られました。

岡島従業員:長年ねいろいろお買い上げいただきまして、ほんとにありがとうございます。

客:岡島の入り口で座ってバタバタして、日本人形ほしくて。そんな思い出があります。

客:すごく気になっていて。
店員:ずっと大変だったから。
客:よかったです。来られて。

岡島はこの1か月間の買い物客が例年より3割増加しました。