にしおかさん:
「ダンボールの荷造りも終わってて、お皿出してもう1回料理するのが面倒で。母が何かさっとお昼ご飯とか作ってくれるかなって」
しかし、実家で目の前に広がっていたのは、想像を絶する光景でした。
床は砂だらけで、プラスチックのお惣菜容器が散乱し、セメント色に腐ったミカンや黒炭のようなバナナ。冷蔵庫にはヘドロ状になった葉物野菜。その中心に、座椅子にぽつんと座る母の姿がありました。

にしおかさん:
「掃除しようよって言ったら、母が『頭かち割って死んでやる』って。『死ぬ』とかネガティブな言葉を使う母を見たことがなかったので、びっくりして」







