上関町で立地可能性調査が進む中間貯蔵施設について、建設に向けた所有地内での森林伐採の期間は19日まででしたが、中国電力は伐採に着手しませんでした。
中国電力上関原発準備事務所や、上関町によりますと、ことし8月に、中国電力が町に森林伐採の届けを提出したため、11月19日まで中国電力所有地内で樹木の伐採が可能となっていました。しかし、伐採は着手されていません。
中国電力は理由について「資材の準備などを進めている状況」とし、今後の具体的なスケジュールなどは、安全性の観点から答えられないとしています。
この伐採は、原発から出た使用済み核燃料を一時的に保管する中間貯蔵施設の建設に向けて、地質を調べるボーリング調査を前にしたものです。
中国電力では現在、気象などのデータを集める文献調査を進めています。
伐採をするには、遅くとも開始1か月前までに届けが必要となっていて、中国電力は「準備状況を踏まえながら再提出を検討する」としています。