ステーキチェーン「ペッパーランチ」でハンバーグを食べた客が体調不良を訴えていた問題で、山口県は1日、ペッパーランチおのだサンパーク店(山口県山陽小野田市)で先月15日に食事をして体調不良を訴えていた客3人について、腸管出血性大腸菌O157が原因の食中毒だったと発表しました。
患者は周南市、防府市、山口市の3人で、下痢や腹痛の症状が生じ、医療機関を受診して2人入院しました。いずれも快方に向かっています。3人はハンバーグを食べていたことから、原因となった食品はハンバーグと推定されます。
運営元のホットパレットによると、3人のうちの2人が食べたのは、サーロイン&ハンバーグと、特性ハンバーグのオニオンソースです。
県によると、同じハンバーグを使ったメニューが複数あり、この日に店で62食提供されましたが、3人以外に健康被害の報告はありません。
宇部環境保健所長は店に対し、1日16時から4日24時まで営業停止を命じ、施設内外の掃除や消毒、食品衛生管理の徹底を指導しました。
この問題は、山口県と大分県、鹿児島県の店舗でハンバーグを食べた少なくとも10人が、下痢や嘔吐などの体調不良を訴えていたものです。大分市保健所は3人の利用客から腸管出血性大腸菌O157が検出されたと発表。保健所では、3人がペッパーランチを利用したことが確認されていますが、他にも外食しているため、因果関係については調査中としていました。
「ペッパーランチ」を運営するホットパレットでは、全国187店舗全てでハンバーグが入ったメニューの販売を休止しています。
運営元のホットパレットは「発症されたお客様ならびにそのご家族の皆様には、多大なる苦痛とご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。また、当該店舗を日頃よりご利用いただいておりますお客様、関係者の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしたことを重ねてお詫び申し上げます」とコメントしました。
山口県生活衛生課は、調理前・食事前の手洗いや、加熱調理する食品は十分に加熱するよう呼びかけています。