生産技術の向上などを目的とした和牛の共進会が、山口市で開かれました。
農業高校の生徒が育てた牛も初めて出品されました。


この共進会は、市やJAなどによる「山口市畜産共進会」が開いたもので、今回で2回目の開催です。

4つの区分にのべ15頭が出品され、審査員は、体つきや張りなどをじっくり見ていきました。19か月以上23か月未満の区分には、山口農業高校の生徒が育てた牛が初めて出場しました。

山口農業高校 岩本になさん(2年)
「5頭いる中で2位を取れたんでよかったかなと思います。(共進会に向けて)歩かせるのとか、止まりかたを何回も暑いけど頑張りました。口の横のぷくっとなってるところが柔らかいんで、自分はそこがめっちゃ好きです」

全体で1頭だけ選ばれるグランドチャンピオンに輝いたのは、阿東生雲の青木洋二さんが育てた「ふみ」号です。体つきが、ほかの牛より勝っていたなどと評価されました。

青木洋二さん
「こういう風になると思ってなかったんでちょっとびっくりですね」
(Q=育てるのに苦労した点は?)
「夏、弱いんですね、この子は。去年のちょうど今頃かな、熱中症みたいになって、首にタオル掛けたって冷やしたりとかそういうことをやってきました」

山口市では、50戸ほどの農家がおよそ2200頭の肉用牛を飼育していて、萩市、下関市に次ぐ県内で3番目の規模です。近年農家数は減ってきていて、市場価格は下落傾向にある中で、飼料は高騰するなど経営面は厳しい状況にあるといいます。

山口市畜産共進会 棟安利之副会長(JA山口県・山口統括本部・本部長)
「こうやって農家のみなさまが一生懸命頑張ってらっしゃいますので」「本当にこの和牛が盛り上がっていけばいいなと思っております」

各区分で上位に選ばれた牛は、11月に開かれる県の共進会に出場する予定です。