チームを率いるのは長峰真嗣さん。

去年の9月、35年間指揮をとった父・次夫さんから監督の座を引き継いだ。

次夫さんも総監督として引き続き指導にあたる。

レギュラーかどうかや学年に関係なく、全員が同じ練習メニューに取り組むのも山口東の特徴だ。

1年生であろうと130キロのボールに木製バットで食らいつく。

長峰真嗣監督
「最初から打てるようにはならないので打ちたいと思うことをまず身につけてもらう。速さに慣れるのが目的でやっている。3年になって打てればいいかなと。教えてというより自分の中でこうしたら打てるっていうものをつかんだほうが今後役に立つのかなと思って」

練習中、選手たちがベンチで食事を取り始めた。

難波結人選手「これは間食です。(1日何食食べる?)1日5食食べてます」

長峰次夫総監督
「私も息子も高校時代、体力の無い子じゃったから、お互いにつらい思いをしちょるから、そういうので息子が(食トレを)導入しようということで。土日は5食ですね。(高校に入ってからでは)僕は間に合わんと思う。私学なんかに行って寮生活したりするじゃないですか。そうした時に食事も取れんっていうんじゃ、遅れを取るんで」

真嗣さんは南陽工業出身。

自身も2006年に春、夏の甲子園に出場したが、控えのメンバーだった。

全員が同じ練習メニューをするのもその経験が理由だ。

長峰真嗣監督
「僕自身が(レギュラー)メンバーじゃなかったので、この練習が出来ればもし控えに回っても、這い上がれるんじゃないかっていうのがこのメニューの構成。まず自分自身のベースを作ってどこの環境におかれても、対応できる選手になって欲しいと思ってます。中学野球がゴールじゃないんで」

久米木睦滉キャプテン
「ここで習ったことを次の高校の時にもいかせるようにしたいです」

これからも続く野球人生が少しでも輝くものになるように。

数年後に高校球界をにぎわすのは彼らなのかもしれない。