子どもの事故を防ぐには

こうした子どもの事故を防ぐにはどうすればいいのか、専門家に聞きました。
千葉大学医学部附属病院・小児科濱田洋通教授
「(子どもは)親が思ってるよりいろんなことが出来るんですよね。運動能力高いです。自分がイメージしてるより。で、こんなことがまさか出来るっていうようなことがあって、まずそこを親御さんはちゃんと認識すべき」
日本小児科学会の委員も務める濱田洋通教授は、低いところでも子どもの転落に注意が必要だと言います。

濱田教授
「頭が子どもって大人よりも比重として重いんですよ。頭の体重に占める割合が高いんですよね。例えば2階でも、頭からいくと死亡っていうことにつながるので」
子どもの転落を防ぐためにはどのような対策をとればいいのでしょうか。

濱田教授
「ベランダのものをまず撤去する、それと、室外機があったら絶対に(柵や手すりから)60センチ以上離す。ベランダに出られる窓に関して、付け足しで鍵とかストッパーとかを付けとくかどうかですよね」
気温が上がり、窓を開ける機会が増えるこの時期は、窓からの転落にも注意が必要だと言います。ベランダや窓の近くには、物を置かないことが重要です。転落だけでなく、風呂でおぼれたり薬を誤って飲んだりと、家の中でも子どもの事故の危険は存在します。
濱田教授
「やっぱり元気な子が命失っちゃうのはなんとしても防ぎたいので。こういうことをきっかけに、家庭内で話してみるとか、危ないんだよっていうような働きかけとかは意義があると思います」

濱田教授は、家の中の状況を確認し、親子であらためて話をして事故を予防してほしいとしています。