旅立ちの春が近づいています。

山口芸術短期大学で、卒業を間近に控えた学生の演奏会が開かれました。

仲間との最高の思い出となったようです。


正午すぎ、開会を間近に控え、

演奏する学生は、少し緊張した表情を浮かべていました。

俣野綺芹さん:「今回はけっこう観客と近いので緊張してます。
最後に演奏できるのでうれしいですね」

選抜された3人の学生による卒業演奏会が始まりました。

1年かけて研究した成果を発表するもので、コロナ禍のため3年ぶりの開催です。


1人目は田丸稜果さん、複数の打楽器を組み合わせたマルチパーカッションです。

田丸稜果さん:「親もそうですしいろんな地域の人とかにも練習した成果を届けられるように演奏したい」

強弱、緩急をつけた迫力のある演奏で観客を魅了されていました。

2人目の照内麻水さんは、過去に演奏したことがある曲の構成や演奏法を研究しました。


照内麻水さん:「去年1年間、まったくそういう(演奏する)機会がなかったので、ちょっとは成長した姿を見せられるといいなと思います」

最後に演奏したのは、俣野綺芹さんです。

ジャズの要素を取り入れた軽快さも感じられる演奏で、電子オルガンならではの多彩な音色がホールに響きました。


俣野綺芹さん:「最近ちょっと電子オルガンを演奏する人とかが減ってしまっているのでそれについてみんなに電子オルガンの魅力とかを伝えて、もっとたくさん広げられたらいいなって思って」

保護者に学生、多くの拍手に包まれて演奏会は終わりました。

俣野綺芹さん:「今までで1番いい演奏ができたと思うのでよかったです。
やっぱ最後に学校で人前で弾くのが最後だったのでいい思い出になりました」

俣野綺芹さんの母親・俣野絹乃さん:「入学式とかもなかなか親も出席できずなかなかいろんな行事とかも中止になったりとかしてる中で、
ちっちゃいときからやってきてますのでその集大成のような形で今回演奏することができてよかったなと思います」

コロナ禍での学生生活を余儀なくされた卒業間近の学生たち。

旅立つ前の演奏会は仲間との最高の思い出となったようです。

卒業式は、3月22日に行われる予定です。