ルフィは中肉中背で関西弁?
犯行前に東京・久米川駅付近のコンビニ前で、男からレンタカー代や新幹線代といった準備資金を受け取っていて、その男が後にルフィのアカウントで指示をしてきたと話していることも分かりました。上野被告はルフィについて、身長が170センチ台、30~40代で中肉中背で関西弁のアクセントだったと述べています。一連の強盗事件ではルフィが指示役とされていますが、フィリピンの収容所の中にルフィを名乗る人物がいる可能性があることなどから、上野被告と弁護人はルフィが複数いるのではないかとみています。
これまでの取材で、葛岡容疑者・上野被告はルフィと呼ばれる指示役と、石栗容疑者・北条容疑者・渡邉被告はキムと呼ばれる指示役と連絡を取っていたことが分かっています。指示の整合性から、上野被告は、指示役どうしが連絡を取り合っているのは間違いないと話しているということです。また、ルフィとやりとりする前は「桃太郎」という人物とやりとりをしていて、関わる人の多さから、かなり組織的なものだと感じていたといいます。
上野被告は、ツイッターでやりとりする段階で、免許証の画像や住民票を出していましたが、脅されることはなかったということです。
上野被告はアルバイトをしていたものの、日常生活にも事欠くぐらいの収入だったということで、消費者金融から30万円ほどの借金もありました。弁護人に対して「30万円もらえるという報酬の約束は非常に大きかった」と話したということです。
また、この事件の前には、東京で特殊詐欺の受けの役で待機したことが1・2度あったということです。岡山の事件では、ATMから引き出した120万円の5%=6万円と、ボーナスの1万円、経費含めて10万円をもらったということですが、強盗に関する30万円の報酬はもらっていません。
弁護人は、公判で、岡山県の特殊詐欺は示談が成立していること、更正のための環境、上野被告の役割などを立証していきたいとしています。次回の公判は、3月6日の予定です。













