山口県内の5日の新型コロナの感染者数が5097人と、過去最多になりました。いまの傾向について詳しくみていきます。
感染者の推移を、カレンダーで見ていくと・・・
12月5日から増加傾向になり、27日には3500人を超えました。12月31日から、1月3日までは1000人台と、一見落ち着いたように見えましたが、5日は5097人と過去最多を記録しました。
感染者が一気に増えた原因ですが、県は(1)年末年始・人の移動の増加(2)医療機関の休診が明けて受診の集中(3)仕事始め前の受診・検査件数の増加(4)無料検査が拡充されたことによる、青壮年層の検査を受けた人の増加を挙げています。
きょうの感染者では、20代から50代が全体のおよそ6割を占めています。1月7日からは3連休で、「20歳の集い」が各地で予定されており、再び人の移動や交流が活発になることが予想されます。

感染のリスクを下げるためにどうすればよいのか、専門家に話を聞きました。
県医師会の加藤智栄会長は今の感染拡大を、年末年始で増えた人の交流が大きな要因と見ています。まもなくやってくる3連休…どう気をつければよいのでしょうか?
県医師会 加藤智栄会長
「冬は寒いので、どうしても閉めきりな状態にすることが多いですが換気は非常に大事です」

さらに人と会うときには。
加藤会長
「人と会うときは、マスクをするっていうことが大事です。感染対策を十分にした上で交流をもっていただきたい」
関東圏ではやっているインフルエンザの予防にもつながるので、三密を避ける、手洗いをするなどの基本的な対策の徹底も必要としました。加藤会長は「この感染状況はしばらく続く。今のオミクロン株は繰り返し感染する可能性があるが、ワクチンを打っていれば重症化を防ぐ効果がある」とも話していました。県は発熱や咳などの症状がある場合には、外出や出勤・登校を控え速やかにかかりつけ医や受診・相談センターに相談するよう呼びかけています。
感染が拡大すると医療がひっ迫するおそれが出てきます。 感染がこれ以上広がらないよう、一人一人ができる予防対策を改めて徹底する必要があると言えます。