訓練の安全を願います。エースパイロットを育成する航空自衛隊・防府北基地(山口県防府市)で5日、飛行始め式がありました。
式には、将来のエースパイロットを目指して訓練に励む飛行学生およそ30人と基地の幹部らが出席しました。北村靖二司令が、練習機T―7のプロペラ部分を酒で清め、1年の訓練の安全を祈りました。北村司令は「安全は与えられるものではなく、作り上げるもの」と意識を引き締める一方、「飛躍をするためには助走が大切」として、訓練の成果に期待しました。
飛行学生 峯元涼助3等空尉
「飛ぶためにふんばって力をためている状態だと思うのでそこでどれだけ力をつけられるかというのが重要になってくると思うのでいっぱいそこで力をためて部隊ではばたいていけるようにして行きたい」
防府北基地の飛行学生はおおむね半年間に60時間の飛行訓練を行い、卒業後は福岡県や静岡県の基地でジェット機などの訓練を受けてエースパイロットを目指します。基地では、1976年から通算30万2000時間を超える無事故飛行を続けています。