毎年恒例の行事も今回で最後です。今年度で閉校する山口県宇部市の宇部西高校で18日、しめ飾りづくりが行われました。

体験したのは、宇部西高校・総合学科で園芸について学ぶ9人です。

指導にあたるのは、農業や伝統文化などを伝える活動を行う「宇部市生活改善実行グループ連絡協議会」です。

13年前から毎年行っていて、この日は3人が作り方を教えました。

初めて縄をなう生徒も多く、始めは苦戦していましたが、指導者の動きを確かめながら、徐々にコツをつかんでいました。

生徒
「最初はうまくできなかったんですけど、できるようになりました」

宇部西高校の前身「宇部実業補習学校」は1918年創立。農業や園芸などを中心に、地域と深く関わりながら歩んできました。

しかし、県が進める県立高校の再編計画により、今年度いっぱいで108年の歴史に幕を閉じることが決まっています。

毎年恒例だったしめ飾りづくりも、今回で最後です。

宇部市生活改善実行グループ連絡協議会 志賀ツヤ子さん
「最後ということで本当に残念です。みんないい子どもたちばかりで、パワーをいただきます」

作業すること、およそ1時間。華やかなしめ飾りが完成しました。

生徒
「こういう大切な伝統だからこそ、今からでもいいので、若い人たちにたくさん知ってもらえればいいなと思っています」
「家族や知り合いなどに伝えて、この伝統を残していけたらなと思います」

宇部市生活改善実行グループ連絡協議会 金子小由紀さん
「しめ飾りづくりは学生にとって一生のうちの1度しかないかもしれないですけど、そういうのも必要かなと思いました」

完成したしめ飾りはそれぞれ家に持ち帰り、新年に向けて飾るそうです。