警察官や検察官を名乗る人物からのうその電話で、山口県岩国市の高齢女性が現金3550万円をだまし取られました。
被害に遭ったのは、岩国市に住む80代の無職の女性です。
警察によると、9月1日に女性の携帯電話に「050」で始まる電話番号から着信があり、検察官を名乗る男から「東京都内の暴力団が、あなた名義の口座に400万円を振り込んでいる」「あなたの口座は、凍結されて出金できなくなる」「事件を担当する刑事と話をしてほしい」と言われました。
その後、警視庁の警察官を名乗る男から「無実を証明するため、口座のお金を調査するので、調査に必要な金を出金してほしい」「引き出したお金を受け取りに行くので、あなたの家の敷地内にお金を置いてほしい」などと言われたということです。
話を信じた女性が、3回に分けて合計現金3550万円が入った封筒を自宅敷地内に置いたところ、何者かに持ち去られ、だまし取られました。
連絡がつかなくなったことを不審に思った女性が、家族に相談したところ詐欺ではないかと指摘され、被害が発覚しました。
現金を持ち去ったのは2人組とみられ、警察は男の行方を追っています。
警察は詐欺事件として捜査していて、「現金を玄関先や郵便ポストなどに置くよう指示するのは、詐欺の手口なので警察に通報すること」と注意を呼びかけています。













