若者の目線から山口県の課題を掘り下げます。

議員を務めたのは、山口県内の高校から推薦された生徒42人です。

代表して桜ケ丘高校3年の藤内友葵さんが柳居俊学山口県議会議長から「高校生議員」のバッジと任命書を受け取りました。

ふだんは入ることができない県議会の本会議場。

高校生議員10人が質問に立ちました。

「高校生議員」らは統計データや先進的な取り組みを挙げながら質問や提案を行います。

これに対し知事や県の部長らが答弁しました。

高水高校2年の山本幸太郎さんは医師不足を解消するため、対象を県内出身者としている県の医師修学資金制度の拡充を提案しました。

高水高校2年・山本幸太郎さん
「医師が足りない現状を打破するために、制度の拡大をするのがよいと考えたのですが、制度の拡大、条件の緩和は可能でしょうか」

村岡知事は県外出身者を含めた医学部生の、卒業後の県内勤務を促す取り組みが重要との考えを説明しました。

周防大島高校2年・松根はるかさん
「いま福祉を学んでいて、やっぱり山口県は高齢化が進んでいたりするので、もっとそういう福祉が充実した県になればいいなと思いました」

山口松風館高校2年・西米秀利さん
「もっと多様なニーズに応じた学校をつくってほしいというか、設置してほしいというところで、今回質問を考えました。
こういう機会があることで自分の身近な問題についてもっと深めていく体験にもなりますし政治に対する関心が高まっていったらいいなと思いますね」

高校生県議会は選挙権年齢が18歳以上に引き下げられたことを受け、将来を担う高校生に政治への関心を高めてほしいと2015年度に始まりました。

参加した生徒たちは、県の課題を掘り下げることを通じて、議会や行政の役割についても理解を深めていました。