近年スマートフォンの普及で、実際に本を手に取って読書を行う人や、街の書店の減少が進んでいます。そんななか、少しでも多くの人に本に接する機会を増やしてもらおうと、山口市の書店で10日、24時間営業が始まりました。

安達誠記者
「時刻は午後10時を回りました。明屋書店小郡店に来ています。本来であればこの時間帯は閉店しているんですが、まだ営業しているんです。実はこちらの店舗24時間営業になったんです」
午前10時から午後10時までは従業員がいますが、午後10時から翌日の午前10時までは無人で営業となります。
支払いはセルフレジで対応します。現金やクレジットカードのほか、電子マネーも一部利用可能です。

無人営業時間帯は、入り口に設置されたQRコードを読み取り、LINEで友達追加をすると入店することができます。入店時の認証のほか、防犯カメラの個数を増やして防犯対策を行っています。
明屋書店での24時間営業は松山市の店舗に続き2番目、県内では初めての試みです。
背景にあるのは「読書離れ」。文化庁が16歳以上を対象に行った調査によると、6割以上が1か月に本を1冊も読まないと回答。スマートフォンの普及により、実際に本を手に取る機会が減る中、少しでも本に接してもらおうと24時間営業を始めました。

明屋書店営業本部運営課 來島壮洋係長
「昼の顔と夜の顔っていう2つの営業スタイル、ハイブリッド型の営業スタイルを確立できましたので、そういったところの変化を楽しんでいただけるんじゃないかなと思っています」
店内には夜に読んでほしい本を並べたコーナーも設置されています。落ち着いた雰囲気でゆっくり本を選ぶのもいいかもしれません。













