山口県の宇部市交通局は4日付けで、交通事故などにより信用を失墜させたとして、会計年度任用職員の女性(62)を減給10分の1(1か月)の懲戒処分としました。

交通局によりますと女性職員は2020年の入局で、これまでバス停の屋根への衝突事故や、寝過ごしによる始発時刻の遅れ、赤信号や停留所の見過ごしといった法令違反などを繰り返していました。再発防止に向け、交通局は面談や生活習慣の改善を指導してきましたが、改善がみられなかったため去年12月に文書訓告の処分にしました。

さらに、女性職員は今年2月、信号機の支柱に衝突する事故を起こして車両を大きく損傷させ、多大な損害を与えたということです。交通局は安全運行の確保といった運転士の適性を欠くと判断し、女性職員を減給の懲戒処分にするとともに、客対応の業務に配置を換えました。

大谷唯輝交通局長:「公務員としてはもちろん、プロドライバーとしても言語道断。信頼を大きく損ねることになり深くおわび申し上げる」

宇部市交通局は全職員を対象に、再発防止に向けた取り組みを徹底するとしています。