山口県山口市の中学校では、卒業生が「あるもの」で保護者に感謝を伝えました。

山口市の鴻南中学校で行われた卒業式。

厳かに執り行われた式のあと、卒業生から保護者に「歌」が贈られました。

学びやを旅立ったのは、226人。

この3年生の合唱は、市の合同音楽会で披露したとき、「心に響く」「みんなが一生懸命で声がよく出ている」などと評価されたといいます。

卒業生はきょうに向けて、音楽の授業のほか昼休みなどにも練習を積み重ねてきました。

卒業生
「いろんなことがあったけど、そういうときこそ支えてくれた感謝とかこれからもお願いしますっていう気持ちで歌いました」

保護者
「きのうも夜結構家で練習していて、たぶん気持ちがすごいこもっていたから、本人も泣いていたのでもらい泣きしてしまったんですけど、すごくいい歌声だったと思います」

会場は最後まであたたかい歌声に包まれていました。

そして、最後の学活。家族への思いがあふれ出しました。

卒業生
「初めて部活に行った日、泣いて帰ってそれでも抱きしめてくれて、3年間ありがとうございました。あなたたちの子どもで本当によかった、ありがとうございました」

卒業式というこの日に特別な思いは、保護者も同じでした。

保護者
「小学校のときは学校に行きづらいというか、行き渋りがあって、どんなふうに大きくなっていくかなと思っていたんですけど、今はもう友達にも先生にも恵まれて、こういった式に最後に出席することができて本当に大きく成長したなと思っています」

担任の先生や友達どうしで思い出を一緒に振り返り、再会を誓い合っていました。