どうすればよいのか…。
行き着いたのは、もともとの技術力を生かした形の農業でした。
山藤会長
「どこでもいつでもだれにでもできる、植物工場を目指したキットを今作っております」

この試みは、2024年8月ごろから始めました。
土を使わない水耕栽培で、養液中に根を張らせて光を当てることで野菜を育てます。

アントニーファーム 石丸光津夫さん
「畑で野菜を作ろうとすると、肥料入れて、耕して、種まいて、植えて、虫が来たり、雑草が生えたりしますので、水耕栽培だったら無農薬で安心ですし、植え付ければ誰でもできるというのが利点です」=現在植えているのは15種類ほど。
葉物をメインに、トマトなども試験的に育てています。担当の石丸さんは、養液の状態や光を当てる時間など毎日記録をつけて研究を進めています。
山藤会長
「うん、本当によく育っているんですよね」
研究に手応えを感じています。
いずれはセンサーを使って自動的に適した環境となるようにしていく考えです。
今年は、新たな実験棟を稼働させます。

山藤会長
「実験棟がうまくいけば、さらに大きな工場への進出の足がかりとしたいという風に思っております。どういう結果になるかっていうのはまた、計り知れないんですよ。そういう意味ではワクワクというかドキドキですね」
葉物は育苗から収穫まで現在6週間ぐらいかかっていますが、目標に掲げるのは1か月。
育てるサイクルの短縮、効率化も課題です。
野菜工場の建設に向けて、勝負となる今年の抱負に掲げたのは…
山藤会長「歓喜です」
食べた人の喜び、そして作り手としての喜び。
山藤会長
「その喜びがモチベーションとなって、1年、頑張っていきたいと思っております」
赤ちゃん向けの医療機器に、農業分野への挑戦…。その活動の根底にあるのは、「BabySmile」、赤ちゃん、子どもと母親の幸せの実現です。
「お母さんの心強い味方でありたい」という新たな1年が始まりました。