店に並ぶのは花だけでなく…?

ここで、店に入ってからずっと気になっていたことを聞いてみました。

森本アナ
「ずっと気になっていたんですけど、なんでお花屋さんなのにお米やお野菜が売られているんですか?」
河端さん
「我が家が米農家でして、お米を作っているのと、お店の後ろの畑でお野菜も作っているので、取れたての旬の野菜を店頭にも並べています」
森本アナ
「そうなんですね。実際に畑を見せてもらうことってできますか?」
河端さん
「大丈夫です!」

店の裏にある畑にはカラーピーマンに、ナス、大根。様々な野菜がなっていました。毎朝、父親の隆之さんと一緒に収穫するのが日課だそうです。

父・河端隆之さん(58歳)
「いいねえ~」

公務員として働いている隆之さん。毎朝の収穫は、親子の大事な団らんの時間でもあります。畑には、親子の笑い声が響いていました。

隆之さん
「お花を売るための相乗効果に野菜とお米が少しでもなればいいかなと。それと、やっぱり自分たちが作っている野菜とかお米をもう少しいろんな人にも知ってほしいなという。いつの間にか、このお店がコミュニティの中心になって、日頃はあまり話したこともないような近所の方、おじいちゃんおばあちゃんも含めて、店に来てもらって、いろいろ声をかけてもらって、娘を通じてまたコミュニティの場が広がっているかなあと思います」

両親や親戚もUターンを歓迎

店のポップを作るのは、母・朋子さんの仕事。少しでも娘のためになればと考えています。

母・河端朋子さん(58歳)
「里咲は小さい頃は、割とおとなしめの感じでしたね。ただ、芯だけは強くて、自分が決めたことは、絶対やり遂げるというタイプでしたね。いつかは自分のお花屋さんを持ちたいっていうのは聞いてたんですけど、まさかの実家の隣で開くっていうのは、驚きと共に喜びでしたね」

里咲さんが母親に山口で店を開くと告げたのは去年の12月でした。なぜ山口なのでしょうか?

河端さん
「実家が山口だったというのもありますし、のどかでゆったりとした時間を過ごせるのは、関西でも東京でもなく、山口がいいなあと。地元の方とか、山口市以外の方とかも、来てくださったりするんですけれども、すごく喜んで帰っていただける姿を見ると、山口に帰ってきて良かったなと思いますね」

里咲さんのUターンを喜んでいるのは、両親だけではありません。姪の澪ちゃん、凛ちゃんもよくお店に遊びにやって来てお絵かきをしています。

澪ちゃん(6歳)
「お花のかわいいところが好き!」
森本アナ
「里咲さんのどういうところが好きですか?」
澪ちゃん
「かわいいところ!」
河端さん
「お店でありつつも、ほんとに私の居場所。親戚の集まる場所になっていたりもして、この店があって良かったなというのは、家族とか親戚がいるからこそ気付けることでもありますね」