来年度から、通信指令業務の共同運用を始める山口県山口市・萩市・防府市の3つの市の消防が救急現場での連携を確認する合同訓練が22日、ありました。

山口市南消防署で行われた訓練には、山口市、萩市、防府市の消防署員が集まりました。

訓練の想定は、防府市消防本部の管内で救急車の要請があったが、救急隊が出払っていて対応できないため、搬送を山口市の消防署に応援を要請するというものです。現場で応急処置をするのは防府市の消防署員で、エリアの違う隊員との迅速な連携が求められます。

3市では、来年度から「消防通信指令業務の共同運用」が始まります。運用開始後は県央指令センターから必要に応じて、管轄に関係なく、現場に近いエリアの救急隊に出動要請をすることが可能になります。

山口市消防本部 尾田一輝 救急救命士
「他市との連携となりますと、現場で初めて会うということになります。出場途上の無線交信から現着後の情報共有になりますので、そこまでいかにお互いが活動プラン、同じ目標で行くかそこを組み立てるのが今回非常に難しかったですが勉強になりました」

3市では、今後も意見交換会や合同訓練を通じて緊急時の対応力を強化するとしています。