今月18日、山口県山口市南部で発生した山林火災は、およそ40ヘクタールを焼いて4日後に消し止められました。

25日、警察や消防が実況見分を行い、火が出た原因を調べました。



今月18日、山口市秋穂二島の県セミナーパーク裏の山林から火が出ました。

火は燃え広がり、一時33世帯72人に避難指示が出されました。95時間がたった22日午後、およそ40ヘクタールを焼いて消し止められました。

けがをした人や住宅への延焼はありませんでした。

記者
「鎮火から3日たち、実況見分が始まりました。今、軽トラックが入っていきます」

25日は午前10時ごろから、警察と消防が火元となった県セミナーパークの裏山で、実況見分を行いました。



当時、草を刈っていた作業員なども立ち合い、作業に使われた軽トラックも使って、草刈り作業の手順や火元の状態、火の燃え広がり方などを確認しました。

火が出た場所には、刈り取られた草が集められていました。

その後の調べで、この草は当日刈られたもので、乾燥したり枯れたりはしていなかったということで、消防は、自然発火した可能性は低いとみています。

今回の結果を踏まえ、警察と消防で火が出た原因などを調べることにしています。

鎮火までに4日間かかった今回の山林火災。

時間がかかったのはなぜなのか。また、山林火災に遭遇したらどうしたらいいのか。消防に聞きました。

この山林火災では、消防職員と消防団員のべ260人が、4日間の消火活動にあたりました。



山口市消防本部 予防課 長松正寿 消防司令長
「山林の地形、傾斜がきついとか、水の確保も難しい状況にありました。今回は県の防災ヘリや応援に来てもらった自衛隊のヘリなどによる空中消火を実施しました」



県や自衛隊のヘリ、合わせて8機も消火活動に加わりました。

消防車が入ることが難しい山林火災では、ヘリなどで空中からの消火が効率的だそうです。

ため池で補給し、県の防災ヘリは一度に600リットル、自衛隊のヘリで大きいものは6000Lの水をまきました。

今回の山林火災は、火が落ち着いたあと再び燃え広がりました。



山口市消防本部 予防課 長松正寿 消防司令長
「今回は人の手が届いていない山林で、倒木とか落ち葉の堆積が厚くなっていまして、そこに火が入り込んだ関係で、いったん消えたと思っても再び火災が発生した状態にあったと思います」

今回の山林火災の原因は分かっていませんが、2月から4月の間は空気が乾燥しているため山林火災が増えます。

山口市消防本部 予防課 長松正寿 消防司令長
「全国的な林野火災の原因としましては、たき火、火入れ、放火の疑い、たばこの不始末などが上位を占めています」

山火事に遭遇したとき、私たちはどうればいいのでしょうか。

山口市消防本部 予防課 長松正寿 消防司令長
「火災の状況にもよりますが、まず初期消火をしていただくこと。そして素早く119番通報すること。そして、状況によっては避難をすることになります」



ほかにも山の近くでのたき火や、風の強い日の火入れなどを避け、まずは火を出さないようにすることが重要です。