去年の大雨被害で1年以上運休が続いているJR美祢線について鉄道での復旧か、それ以外の形にするか検討する新たな部会が設置されることになりました。

沿線3市やJRなどが参加する「利用促進協議会」の臨時総会に新しい検討部会の設置が提案されました。

JR美祢線は去年6月末から7月にかけての大雨で鉄橋が倒壊、軌道が損傷して1年以上運休しています。

いまだ、復旧の見通しはたっていません。

JR側は、相当な費用がかかるとして単独での復旧は困難とし、美祢線の持続可能性などを議論する新たな部会の設置を呼びかけていました。

美祢市など沿線3市や県は「鉄道による復旧が原則」と慎重な姿勢を示していましたが、きょうの総会では、全会一致で決まりました。

美祢市や県は、「議論を前に進めるため」と設置を受け入れました。

新たな部会は「復旧検討部会」とされ、美祢線の持続可能性や利便性向上について検討します。

鉄道以外の輸送形態も検討に含まれます。

篠田洋司 美祢市長
「あくまでもJRと対決するのではなくて一緒になって地域公共交通の在り方を鉄路を中心として組み立てていただきたい」

JR西日本中国統括本部 広岡研二広島支社長
「代行輸送をしている状況をなるべくはやく解消して地域の公共交通というものを復活させて行くということが必要だと思いますのでできるだけ早い段階で方向を出していくっていうことは必要ではないかと思っております」

部会では、現在運行されている代行バスについて、増便や運行ダイヤを山陽新幹線との接続を踏まえて設定し、ニーズを見極めて検討材料とすることにしています。