今年3月、下関市の六連島沖で韓国船籍のケミカルタンカーが転覆し9人が死亡した事故です。

下関市の海岸などに漂着したタンカーの漂流物の撤去作業が、15日から始まりました。



もっとも漂着物が多かったとみられる下関市の綾羅木海岸では作業員が、撤去作業を行いました。



この事故は3月20日、六連島沖で韓国船籍のケミカルタンカー「キョヨンサン」が転覆したものです。

外国籍の乗組員11人のうち9人が死亡。生存者は1人、残る1人の行方はまだわかっていません。

この事故により下関市の海岸にはタンカーからの漂着物が多く打ちあげられました。

撤去作業では、漂着物が詰められたタンクなどをひとつひとつつり上げてトラックに積み込みました。



乗組員の陸上への乗り降りに利用されていた船も回収されました。

またタンカーにはアクリル酸が積まれていましたが、安全性を確認したうえで撤去されました。

現場海域にそのまま残されている転覆したタンカーは、天候次第ですが今月22日にも元の形に引き起こす作業が行われる予定です。

撤去作業は16日まで行われる予定です。