特集です。山口県宇部市の「ANAクラウンプラザホテル宇部」が40年の歴史に幕を下ろしました。多くの人から惜しむ声が挙がった最後の1日に密着しました。

フロントの従業員

「お世話になりました。いってらっしゃいませ」

3月最後の日。「ANAクラウンプラザホテル宇部」は最後の営業日を迎えました。一見、いつも通りの様子のロビーでしたが…

女性の利用客(山陽小野田市から)

「お礼です。本当の気持ちを持ってきました。記念に残りそうなみなさんにおそろいのマグカップみたいなものとカッティングボードを用意させてもらいました」

結婚式やレストランでの食事。ホテルに、何度もお世話になったという女性は従業員にプレゼントを持ってきました。

女性の利用客(山陽小野田市から)

「角田さん、上野さん、使ってください。すみません、ほんの気持ちしか入ってないですけど」

上野さん
「お世話になりました」

角田さん
「お世話になりました。ありがとうございました」

女性の利用客
「泣きそう…」

人生の大切な思い出の場所

先月9日、結婚式場の最後の営業日に式を挙げたという夫婦もやってきました。

ANAクラウンプラザホテル宇部・角田亜希子さん

「ありがとうございました」

9日に結婚式を挙げた夫婦(宇部市から)

「じゃあ、体に気をつけて」

角田さん

「体にお気をつけて」

夫婦
「もう1から100まで全部相談にのってもらって、すごく助かりました。とてもいい結婚式を迎えることができたので、今後も皆さんに感謝しながら、人生を歩んでいきたいなと思います」

名残惜しいのか、駐車場でもなかなか車に乗ることができません。思い出話は尽きないようです。