2022年、山口県阿武町が誤って振り込んだ4630万円を振り替え、ネットカジノに使ったとして、電子計算機使用詐欺の罪に問われている田口翔被告(26)の控訴審判決が11日午後3時から、広島高裁で言い渡されます。

事件の発端は2022年4月、阿武町が新型コロナ対策の給付金4630万円を誤って田口被告の口座に振り込んだことでした。起訴状によりますと、田口被告はこの金が誤ったものと知りながら、ネットカジノの決済代行業者の口座に振り替え、不法に利益を得たとされます。

刑事責任を問う裁判が2022年10月に山口地裁で始まり、弁護側は「田口被告がネットバンキングに入力した口座情報やパスワードなどはすべて正しいもので、虚偽の情報とはいえない」と無罪を主張。山口地裁は2023年2月、田口被告の送金は正当な権利行使ではないのに、正当な権利行使であるという情報をコンピュータに与えたことは「虚偽の情報」にあたるとし、懲役3年・執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。

弁護側は判決を不服として即日控訴。2024年3月8日、広島高裁で始まった控訴審で、改めて無罪を主張しました。一方検察側は、控訴の棄却を求めて審理を終えています。

田口被告の弁護人・山田大介弁護士
「事実関係について争いがあるとか、被告人が自分がやったことに道徳的に反省していないということではなくて、あくまで判決の法律適用についての法律論争が行われている」

控訴審判決を前に、田口被告はテレビ山口の取材に「自身のした事と向き合いたいと思います」と心境をコメントしました。