事故を減らす新たな踏切「踏切ゲート―Lite」

JR西日本が開発した「踏切ゲート―Lite」。踏切にはバーがあり、横断をするときだけバーを持ち上げる仕組みになっています。一時停止をして、左右を確認し、バーを持ち上げることで、飛び出しを防ぐことが狙いです。JR西日本は、踏切ゲート―Liteが第4種踏切での事故防止につながっていると評価しています。

JR西日本 藏原潮中国統括本部長
「踏切ゲート―Liteを入れることで、9割以上の人が右左を見てもらえる。だから列車が来てる来てないというのが、わかってもらえる」

山口県内では現在、12か所に設置されています。

利用者
「最初この文字の通りにやってみようと思って最初、どうしたらいいのってわかりづらい所はあったんですけど1回やってみると意外と簡単で。ですのでこれが命を守る1つの手だてとしてあるんだったら、大変有意義な意味のあるものだと思っています」

踏切ゲートLiteでの事故は導入以降1件も起きていません。JR西日本では、段階的に踏切ゲートLiteへ置き換えていきたいとしています。

ちなみにこの踏切ゲート―Lite、こんな声も上がっています。バイクや自転車に乗っているときなど、両手が塞がっているときはどうすればいいのか-。
これについて、JR西日本は「手間はかかるかもしれないが命を守るためにはバーを持ち上げてもらうしかないとのことです。

線路内に入っていて急に電車が来てしまった時、出口側のバーは前に押しだせるので、速やかに出ることができるそうです。踏切によっては、バイクや自転車が通れないところもあるので、渡る前に確認が必要です。このほか、敷地が狭いところでも設置することができるというメリットもあるんです。

ただ、第4種踏切や踏切ゲート―Liteに限らず、踏切を渡るときは一時停止をして左右を確認し、電車が来ていないかを目視することが不可欠です。この交通ルールを子どもの時から習慣付けていくことが、事故防止は大切だと言えそうです。