「やまがたStep!」のコーナー、きょうは、山形県遊佐町で行われている「スマホ道場」を紹介します。
お年寄りに大好評のようで、SDGsの目標の11番「住み続けられるまちづくりを」につながる取り組みとなっています。
携帯電話ショップのない町でスマホ教える「真央ちゃん」

スマートフォンを持つお年寄り:「15、6人とはこうやって写真を送ったり、会話しているわけだ。LINE通信に今、はまっている。全部習ったから今できるの。真央ちゃんのおかげよ」

その「真央ちゃん」が遊佐町地域おこし協力隊の渡辺真央さん(29)です。

今では生活インフラの一部になっているスマートフォンですが、山形県遊佐町内には携帯ショップがなく、隣の酒田市の携帯ショップに行っても1回で操作を覚えられないという人も多く、情報格差解消のため去年10月、「スマホ道場」がスタートしました。
去年春まで、東京で都市計画コンサルタントをしていた渡辺さん、スマートフォン操作のプロではありませんが…。
遊佐町地域おこし協力隊・渡辺真央さん:「私もスマホを高校生の時から10数年使ってきただけの知識しかないんですけど、試しにやってみたところ、かなり皆さんから好評いただいているようで…」

道場の利用者は70代を中心とした高齢者が多く、延べ650人に上ります。
ほとんどの人が複数回利用しているそうです。
渡辺真央さん:「LINEの相談が一番多いんですよ。全体の3、4割はLINEの相談。どこを押したら文字が返信できるのかとか、写真の送り方がどうすればいいかわかんないとか」
この日、開かれた道場でもLINEの相談が寄せられていました。